ここまで読み込む体組成計

体組成計を診療にも使用しております。Re-Cubeにも当然、用います。

ACCUNIQは多項目にわたり分析しますが、細かく内容を理解するには知識と経験が必要になります。

今回は、院長の体組成計を使って具体的に説明します。

これが検査結果用紙になります。

各項目ごとに読みこみましょう。

①体重・骨格筋・脂肪

一般的な筋肉量・体脂肪量になります。BMIも一般に知られている肥満・痩せの簡単な目安になります。しかし、BMIは分かりやすい反面、筋・脂肪のバランスは考慮されていない為、筋肉質の方でも肥満傾向ととらわれがちです。そうなると体脂肪率が分かりやすい目安になります。男性は17%、女性は25%前後が目安になります。

私は、体脂肪率が21.2%と目標より4.2%多いので、77.2kgx4.2%=3.2kgを体脂肪で落とすことが目標となります。

基礎代謝量が、最低限の生活エネルギー(まったく運動しない場合)ですので、この値に動いたエネルギーを足すことで、一日の消費する総エネルギーが算出されます。ちなみに内臓肥満率は、一般的に体脂肪と概ね比例しますので体脂肪率が下がれば問題ありませんが、内臓脂肪が特に多い方(内蔵型肥満)もおられます。

内蔵型肥満面積は、「隠れ肥満症」の評価にもつながりますので参考とします。

次は、右下の「研究項目」を見てみましょう。

②研究項目

ここで大事なところは、内臓脂肪面積と、SMI(骨格筋指数:Skeletal muscle mass index)になります。

内臓脂肪面積>100cm²にてメタボリックシンドローム、いわゆるメタボになります。私は111cm²なので立派なメタボです。気をつけましょう。

SMIは体幹を除く四肢の筋量を示しており、BMIとは違いあるていど純粋な筋肉量の絶対値になります。この身長であれば、これくらいが欲しいといったところです。

男性>7.0kg/m²、女性5.7kg/m²(アジア)が、サルコペニア(=重度の筋力低下)の指標の一つです。 

私はSMI=7.99kg/m²ですので、それなりに筋力が維持されているようです。

一番下段の「体成分変化履歴」を見ましょう。

③体成分変化履歴

各成分変化のモニタリングになります。

体脂肪は2021年10月に比べ2022年では+1.0㎏増加

筋肉は一時増加していますが、最終的には+0.2kgの増加でした。

結果的には、体重は増えており、脂質:筋肉=5:2でありあまりよろしくありません。いわゆる「脂肪太り」ということです:

ただ②の結果では体脂肪はやや多め、筋肉はSMI8.0kg/m²に近くあり筋肉量は目標に達しています。

となると、目標としては脂肪を下げれば良いバランスになりますので、、筋肉は現状を維持しつつ、脂肪量を減らすこととなります

。つまり、食事をちょっと気をつければよいということですね。

④部位別分析筋肉・体脂肪量

部位別の分析になります。このグラフの分かりやすいところは、筋肉量ではなく部位ごとの平均値にて表示してありますので、平均的にあれば問題ないということになります。細かく見ると、下肢(10.02㎏)に比べ体幹(26.18㎏)の筋量は2.5倍くらいになります。同じように見えますが。

この調子で、体幹と下肢の緊張を維持すればよいです。

体幹がうまく使えていない方は、胴体の筋量が低くなる傾向があります。

ドローインなどを習得し、日常生活で体幹の筋肉を使っていきましょう。

ちなみにこの表示はトレーニングしている方の平均になります。上肢は下肢とは違く、日常生活のみでは増加しません。気になる方は、上肢のトレーニングも入れてもいいかと思いますが、下肢の筋量が十分にあれば日常生活は問題ないと思います。

⑤調節ガイド

ここでは、簡易ではありますが食事と運動の目安を表示しています。

脂肪で体重を3.4kg減らすための消費カロリーと、過剰な摂取カロリーが記載されています。

運動別30分基準消費カロリーはトレーニングしている方をベースにしておりますので、解くん医運動していない方の1日の総エネルギー量は高めに算定されることが多くなります。

管理栄養士にチェックしてもらうと、より詳細が出ますので、ゼヒご相談ください。。

私は食事で減らすためには220kcal=ウォーキング1時間もしくはごはん 0.4合 減/日ですね。

診療で走り回ってい這いますが、もう少しカロリーは消費しなければなりません。

時間の無いワタシは、食事のほうが効率が良いようです。