リウマチについて

リウマチ科 詳細


 関節リウマチでは、手や足の指を中心とした全身の節々(関節)の脹れや痛み、動かしづらいといった症状が見られます。朝起きた後に関節のこわばり感を自覚することが多くみられます。これらの症状が2週間以上続く場合、近くの医師に相談し関節リウマチが疑われれば、リウマチ専門医へ受診してみることをおススメします。

医師が診察を行い、今までの経過や関節炎の状態を確認します。診断基準を使って関節リウマチを診断しますが、関節リウマチが強く疑われたとしても他の病気が隠れている事がありますので診察+血液検査+レントゲン検査、関節エコーも行い、総合的に関節リウマチの診断します。

関節リウマチ


関節リウマチ(RA)とは?

関節リウマチ(rheumatoid arthritis)は膠原病の一種です。膠原病の中で最も多いとされています。自己を守るための免疫機能が自己を攻撃することで、関節の結合する組織に炎症が生じ、その際に痛みや腫れや変形を起こしてしまう病気です。重症な場合は国の指定難病46(悪性関節リウマチ)とされますが、全体の0.6%ほどです。


検査・診断

血液検査やX線検査等を用います。


評価

・症状が続いた期間
・症状の出やすい関節が侵されている・
・血液検査によるリウマトイド因子、抗環状シトルリン化ペプチド抗体の値
など決まった基準の中で評価します。


治療法

  • 投薬 ①抗リウマチ薬 ②生物学的製剤 ③JAK阻害薬 ④漢方薬 ⑤ステロイド
  • 合併症の予防 ①骨粗鬆症 ②薬剤性障害 
  • 生活指導リハビリテーション

定期検査

  • 採血              1~2か月 間隔
  • 関節エコー検査          3~6か月 間隔
  • レントゲン検査(胸部、四肢)           1年 間隔
  • 骨粗鬆症検査(骨密度)                  3~6か月 間隔

関節リウマチ 情報サイト

膠原病


膠原病とは?

関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚筋炎および多発性筋炎などが膠原病と呼ばれます。
その症状は、発熱・体重減少・倦怠感・疲労感などの全身性症状から、皮膚・関節・腎臓などにでる症状まで多岐に渡ります。


全身性エリテマトーデス(SLE)

全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)のsystemicとは全身のという意味です。皮膚には薄いピンク色の班(erythematosus)がが出現します。自己の免疫異常ということがわかっていますが、原因は詳しくわかっておらず皮膚以外にも、全身倦怠感・発熱・関節など多岐に渡り症状が出ます。国の指定難病(49)です。


シェーグレン症候群

全身の外分泌腺に慢性的に炎症が起こります。それにより、ドライアイやドライマウスなどの乾燥症状が出現する病気です。甲状腺や胃や呼吸器などにも症状がでます。国の指定難病(53)に指定されています。


多発性筋炎

全身の筋肉が炎症を起きます。そのせいで筋肉に力が入りにくくなったり、痛みが出たり、疲れやすくなります。国の指定難病(50)です。


リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症(PMR)は、50歳以上の中高年者によく発症する病気で、四肢近位部(肩や体の関節)の痛みを伴います。発熱や全身倦怠感・疲労感などを伴うことが多い。


RS3PE症候群

remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edemaの略。圧迫した際の浮腫や他の病気との合併した症状も多く、全身の精細な検査が必要。発症は突然で痛みを伴う。


回帰性リウマチ

突然、指や関節部位に腫れが生じ、しばらくすると治るものの繰り返し症状がでます。関節リウマチに移行することもあります。