腕神経叢ブロック

 

【腕神経叢ブロックとは?】

脊椎から分岐している神経の根本(神経根)からやや遠位で、前斜角筋・中斜角筋間に位置する腕神経叢に、麻酔薬を直接に注入します。

斜角筋間の姿勢や筋の緊張から生じる神経の痛みをリセットすることや癒着を剥がすことができる治療法です。

リハビリでは減らしずらい神経の痛みに効果があり、それぞれ併用することが相乗効果があります。

姿勢により、頸部の筋肉や神経にストレスが生じること、頸部に痛みを感じます。

斜角筋間から腕神経叢という神経が走行しており、筋肉の緊張などの原因で、癒着や圧迫を生じます。

筋肉の緊張を緩めることや、適度な運動が治療の基本となりますが、神経の癒着や痛みが強い方はブロックの方が適しています。


 

【ブロック注射の注意事項】

体調の悪いときには注射ができないことがありますので、あらかじめスタッフにご相談ください。

 

【腕神経叢ブロックが行えない薬剤】

特にありません。

硬膜外ブロックと違い、心臓病や脳梗塞などの病気の為に血をサラサラにする薬(抗凝固剤)を内服されている方もブロック可能です。 

 


神経ブロックの準備について

【検査Aまで移動】

ブロックを受ける方は、検査A前にある自動血圧計で、事前に血圧を測りお待ちください。

【血圧測定】

自動血圧計の横に設置されているバーコードリーダーに、受付表をかざしてから、血圧を計測してください。

【トイレを済ませましょう】

ブロック後に5~10分の安静が必要ですので、先にトイレをお済ませください。

【順次、お呼びします】

順番にて処置室でお呼びいたします。検査A・Bの前にてお待ちください。

 



【ブロック注射の手順】

1⃣

 針を刺す部位が出るように、ネックレスを外す・上着のホックなどをゆるめて頂き処置台の上に乗ります。上向きにでおまちください。

 

2⃣

斜角筋間に神経ブロックを行います。

やや、チクっとします。

時々、上肢に放散痛が走ることがあります。

3⃣

注射が終わりましたら、そのまま横になって休んでいただきます。

上肢にしびれを感じたり力が入りづらい場合もあります。 しびれ感は徐々に消え、もとに戻るので心配はいりません。

4⃣

横になった状態で5分ほどの間、足元がしっかりするまで休んで頂きます。その間は一人で立ち上がることは危険なので、必ずスタッフの指示に従ってください。


【腕神経叢ブロックの副反応】

腕神経叢の近くには、交感神経は走行していますが、腕神経叢と同時にブロックされることが多く見られます。①同側の瞳孔が縮小し、②まぶたが下がり、③汗がかきずらくなります。声のかすれ・誤嚥(むせる)・顔がほてる・手がしびれることがあります。

ホルネル症候群と言い、生じたほうが効果が高いという報告もあります。 

症状が現れた際には、むせやすくなる為水分などは気をつけてお取りください。6時間ほどで自然に軽快します。

 



【ブロック後の予約】

1~2週間後に「腰の注射・頚ブロック」の予約をお取りください。 

受付もしくはネット予約が可能です。何か変わった点がありましたらご連絡ください。医師の緊急連絡先をお伝えします。

☆その他、気になることがありましたら、お気軽に医師や看護師にお尋ねください。

ブロックが終わりましたら、採血や検査・処置が残っている方は、スタッフからご案内いたします。

無い方は、会計を1Fにて行います。

 

リハビリを指示された方は、3Fで予約をお取りください。リハビリの案内カードをお渡しいたしますので、3F受付までおだしください。。

その他ブロック・リリース注射」の予約でお取りください。1Fもしくはネット予約(Dr.CUBE)にて予約ができます。

次回ブロック再診時には、事前に血圧を測定しお待ちください。

当日の注射は、症状をみて医師とのご相談の上決定します。

 



【帰宅後の注意点】

注射当日の入浴は問題ありません。

また帰宅後はなるべく安静にしていてください。針を刺した部分には絆創膏を貼ってあります。30分後以降にはにははがしてください。

注射の後は症状が楽になってくることが多いですが、注射当日から1~2日はかえって重苦しく、その後から効果が現れてくる場合もあります。