4 胸郭(胸椎)・肩甲関節 モビリティ・エクササイズ

肩甲骨の動きは、頚椎・肩関節疾患を治療するうえで不可欠な運動になります。

また、肩甲骨と胸椎は対で動きますので、胸椎の位置も肩甲骨に重要な関係を持ちます。

肩甲骨の動きの硬さの程度に合わせ、徐々に自宅でもリハビリを行いましょう。

Lev.1から開始し、徐々にレベルアップを進めてましょう。。

※担当のリハビリスタッフの指導のものに行ってください。

4-1  胸椎伸展 Lev.1

座って手を前方に伸ばした状態から、肩甲骨を内側・下側に寄せ胸を広げます。

 


ポイント!

座面中心が後ろに行かないようにしましょう。


4-1  胸椎伸展 Lev.2

座面中心が後ろに行かないようにしましょう。

四つん這いの状態から手を頭下にクロスして置き、おでこを近づけます。

 

※股関節は90°曲がった状態にします。


ポイント!

股関節は90度曲げた角度で行います。


4-1  胸椎伸展 Lev.3

LV.2 の状態から手を頭上に伸ばし、胸をベッドに近づけます。

※股関節は90°曲がった状態にします。

 


ポイント!

股関節は90度曲げた角度で行います。


4-2  胸椎回旋 Lev.1

座って手を胸の前で合掌した状態のまま上半身を横に捻ります。

※回転時に手が胸の前より外れないように注意してください。

 



ポイント!

回旋時に手が胸の前から外れないようにしてください。


4-2 胸椎回旋 lev.2

横向きの姿勢で上方の手を胸の前に添えて身体を後方に捻ります。

※顔はスタートポジションより動かさないように。

 

 


ポイント!

顔はスタートポジションより動かさないようにしましょう。



4-2 胸椎回旋 Lev.3

横向きの姿勢で上方の手を横に広げて手と同時に身体を後方に捻ります。

※後方に捻る際に目線と動かす手を追従する様に動かします。

 

 

 


ポイント!

後方に捻る際には、動かす手先に視線を追従するように動かします。



4-5  上部体幹 分節ストレッチ

【適応】

胸椎(背骨の胸の後辺り)上位腰椎(背骨の腰辺り)が動きにくい

 肩甲骨が動きにくい

【目的】

胸椎の動きが悪くなることで、頸部や腰部に痛みを生じることがあり、ここを動かすことで症状が無くなります。手を胸の前で組み身体を丸めることで、肩甲骨が外側に広がり、背骨が広がる運動になります。また、胸椎(背骨の胸の後)~腰椎上部(背骨の腰)の部分が各関節事に分かれて動くため、腕を使って下のものを取る・首で上を向きやすくなる等の動作が行いやすくなります。