関節リウマチ 診断基準

関節リウマチは多様な症状を呈することが多く、他の膠原病や変形と鑑別が難しいこともあります。

血液検査でも正常を呈することもあり、症状や画像所見、血液検査から総合的に診断します。

 

古くから関節リウマチの診断に用いられてた基準です。

典型的な関節リウマチの方には適している診断基準となります。

 この診断基準では特にレントゲン検査や血液検査が無くとも、ある程度診断できます。

 

しかし、血液検査では約10%ほどの方は正常な事や、レントゲンの変化も1年後から生じることが多く、関節リウマチと他疾患の鑑別には有効ですが、早期診断には適さないこともあります。

 

 



関節リウマチは、発症から半年以内にもっとも変形が進むと言われており、早期診断が重要と言えます。

ACR1987の診断基準では、診断までに時間のかかることがあり、近年は新しい診断基準が用いられています。

まず、他疾患を診察・レントゲン検査やエコーなどで無いことを確認し、症状のある関節と血液検査、関節の症状の持続している機関で総合的に診断します。

 

点数を足していき、6点を超えると関節リウマチの可能性が高くなります。

 



上記の診断基準に合致しない場合は、診断未確定関節炎(UA:undifferntiated Arthrirtis)と言われます。

先に抗リウマチ薬を予防的に投与する試みもありましたが、有効ではなかったことから行われていません。

自然に軽快することも多く、3か月~6か月ほどの期間で経過をみていきます。

隠れリウマチ(潜在性滑膜炎)の方もおられますので、当院では関節エコーを行い確認しています。