〜腰を反らさず、安全に体幹を鍛え上げる〜
「デッドバグ(死んだ虫)」というユニークな名前のこのトレーニングは、仰向けの状態で手足を動かし、体幹部を鍛えるエクササイズです。
腹横筋などのインナーマッスルを使い、「腰を床に押し付けた状態(腰が反らない状態)」をキープすることが最大のポイントです。
ご自身の筋力に合わせて、レベル1から無理なく始めてみましょう。
【回数】 1セット 8回 ×2セット
【医学的理由】
ポイント 1 腰痛を防ぐ「アンチ・エクステンション(反り腰防止)」能力の向上
手足を動かすと、人間の体は無意識に骨盤が前に傾き、腰が反りやすくなります。
デッドバグは、手足の重さを負荷にしながら「腰の反り(腰椎の過伸展)に抵抗して、お腹を平らに保ち続ける」能力を鍛えます。
これにより、歩行時や腕を上げる際の無意識な「反り腰」を防ぎ、日常生活における慢性的な腰痛を根本から予防します。
ポイント 2 椎間板に負担をかけない安全な「腹腔内圧(腹圧)」のコントロール
一般的な「上体を起こす腹筋運動」は、腰部に強いストレスをかけるため、腰痛疾患のある方にはリスクが伴います。
デッドバグは背骨を動かさずニュートラルな状態に保ったまま行うため、ヘルニアや脊柱管狭窄症の不安がある方でも、
背骨に負担をかけずに安全かつ強くインナーマッスル(腹横筋)と腹腔内圧を高めることができます。
ポイント 3 体幹の安定と「四肢の独立運動(ディソシエーション)」の脳トレーニング
肩痛や股関節痛の多くは、体幹が不安定なために「手足の動きを腰や肩甲骨で代償(かばって動く)してしまう」ことで引き起こされます。
デッドバグは「体幹(中心)をカッチリと固定したまま、手足(末梢)だけを独立して滑らかに動かす」という、人間の正しい身体の使い方(モーターコントロール)を
脳と神経に学習させる、非常に優れたトレーニングです。
❌ 全レベル共通のNGポイント:腰が浮いてしまうこと
手足を動かす際、背骨(腰の部分)が床から離れてしまうのはNGです。
腰を反らせた状態で続けると、トレーニングではなくかえって腰痛の原因になります。
「常におへそを床に沈める」意識を持ち、腰と床の間に隙間ができないように注意しましょう。
まずは手を使わず、足の動きに対して体幹を安定させる感覚を掴みます。
1 開始姿勢
はじめる準備をします。
仰向けになり、股関節と膝を45°に曲げます。
両手はお腹に当て、腰が反っていないか確認します。
2.動作姿勢
片脚ずつ、足を延ばします。
股関節・膝を90°まで曲げ、維持します。
3.動作開始姿勢
反対の脚を伸ばします。
息を吐きながら、左脚を床すれすれまでゆっくり伸ばします。
腰が浮きそうになったら、そこでストップ!交互に行います。
3.維持姿勢
完成型です。
同じように、右脚を床すれすれまで伸ばしましょう。
デッドバグ シングルレッグができるようになったら、いよいよ腕の動きも加えます。
1 準備姿勢
はじめる準備をします。
仰向けになります。両手は天井に向けてまっすぐ伸ばし、股関節と膝を45°に曲げます。
2.開始姿勢
両手・脚を上げます。
開始姿勢のまま、股関節・膝を90°まで曲げ、維持します。
おなかに力をれ、腰が反らないように確認します。
3.動作開始姿勢
上下肢を伸ばします。
右腕と左脚をペアにして、息を吐きながらゆっくり伸ばします。
体幹を安定させることを意識して行います。
腰が浮きそうになったら、そこでストップ!交互に行います。
3.維持姿勢
反対側を行います。
同じように、今度は反対の「左腕と右脚」をペアに床すれすれまで伸ばしましょう。
8回繰り返します。
さらに難易度を上げ、体幹の「回旋(ねじれ)」に対する抵抗力(アンチローテーション)を高めます。
1 準備姿勢
はじめる準備をします。
デッドバグと同様です。両手は天井に向けてまっすぐ伸ばし、股関節と膝を45°に曲げます。
2.開始姿勢
両上下肢を上げます。
開始姿勢のまま、股関節・膝を90°まで曲げ、維持します。
おなかに力をれ、腰が反らないように確認します。
3.動作姿勢
同側の上下肢伸ばします。
左腕と左脚をペアにして、息を吐きながらゆっくり伸ばします。
体幹を安定させることを意識して行います。
腰が浮きそうになったら、そこでストップ!交互に行います。
3.維持姿勢
反対側を行います。
同じように、今度は反対の「右腕と右脚」をペアに床すれすれまで伸ばしましょう。
8回繰り返します。
回数を多くこなすことよりも、「腰が浮かないこと」を最優先に、
ゆっくりとコントロールしながら行いましょう。
上記はあくまで基本のフォームであり、人間の骨格、関節の可動域、筋肉の硬さは一人ひとり全く異なります。
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