2-6 ヒップリフト(ペルビックカール)

〜ただのお尻筋トレではない、背骨と体幹のコントロール〜

ヒップリフトは、一般的なジムでは「お尻の筋トレ」として知られていますが、整形外科のリハビリにおいては

「背骨の柔軟性(分節性)」を回復し、腰痛を根本から予防するための非常に重要なエクササイズです。

ただお尻を上げ下げするのではなく、「背骨を1個ずつ動かす」ことを意識して行いましょう。


【回数】 1セット 10回~15回 ×3セット


【医学的理由】

ポイント 1 「お尻を上げる」のではなく「背骨を1つずつ動かす」

一般的な筋トレでは「お尻の筋肉」だけを意識しますが、リハビリでは「背骨の分節運動(アーティキュレーション)」を重視します。

背骨を1個ずつ滑らかに動かすことで、固まった腰回りの筋肉・腱をほぐし、背骨本来の柔軟性を回復します。

 

ポイント 2 「腰の代償動作」を防ぐ、痛みのないコントロール

腰痛をお持ちの方は、お尻や股関節の力を使えず、腰の骨を反らせることで動作を代償する(ごまかす)クセがついています。

当院のヒップリフトは「どこまで高く上げるか」よりも「腰を反らさずにコントロールできるか」を最重要視し、

痛みの出ない安全な体の使い方を体に覚えてもらいます。

 

ポイント 3 膝の軌道(アライメント)を厳格に保つ

動作中に膝が内側に入ったり(ニーイン)、外側に開いたりすると、膝関節や靭帯に不自然なねじれストレスがかかります。

両足の幅を常に「骨盤幅」にキープしながら行うことで、膝痛の予防や、変形性膝関節症の進行を防ぐための正しい脚の軸を育てます。


1 準備姿勢

はじめる準備をします。

膝をまげ、座った姿勢をとります。

2.開始姿勢

仰向けになり、膝を立てます。

足は肩幅と同じくらいに広げます。

両手は体の横に置き、手のひらを上に向けることで、肩や腕がリラックスできます。

3.動作開始姿勢

背骨を臀部から順番に浮かします。

お尻を急に上げるのではなく、一番下の背骨(尾骨)から1個ずつ床から剥がしていくイメージで持ち上げます。

4.動作姿勢

完成型です。

肩から膝がまっすぐになるように意識しましょう。

下すときも背骨の上から一つずつ下ろしていき、最後に尾骨がマットに降りるように心がけましょう。


【NGポイント】

Good Position

膝を内側によせすぎると、上げずらくなります。

膝が開くと、腰がそりやすくなります。


❌上げる時に膝が内側に入ったり外側に開いたりしないよう、足幅をキープしましょう!

 




ご自身の「本当の正しいフォーム」を知りたくありませんか?

上記はあくまで基本のフォームであり、人間の骨格、関節の可動域、筋肉の硬さは一人ひとり全く異なります。

雑誌やyou tubeに記載ある「マニュアル通りのスクワット」が、必ずしも「あなたの身体に合ったスクワット」とは限りません。

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