3-5 アブダクション スタンディング

〜歩行時のフラつきをなくし、ブレない体幹を作る〜

壁を使って立ち、片脚を横に開く中殿筋のトレーニングです。

一見簡単そうに見えますが、ただ脚を上げるのではなく、「体が横に傾かないように体幹を固定する」ことが目的です。

このトレーニングを正しく行うことで、歩行時や階段昇降時のフラつきがなくなり、股関節や膝への負担を大幅に減らすことができます。


【回数】 1セット 10~15回 ×2セット


【医学的理由】

ポイント 1 歩行時の「骨盤の安定性」を高める中殿筋の強化

歩行の際、片足立ちになった瞬間に骨盤が横にブレてしまう(トレンデレンブルグ歩行)と、腰痛や膝痛の原因になります。

このトレーニングでは、脚を上げる側の筋肉だけでなく、「体を支えている側の足(支持脚)」の中殿筋も強く働き、骨盤を水平に保つ力を鍛えることができます。

 

ポイント 2 体幹の「側屈(横への傾き)」を防ぐモーターコントロール

脚を高く上げようとするあまり、体が「くの字」に曲がってしまうのは、脚の筋肉ではなく腰の力(代償動作)を使ってしまっている証拠です。

当院では「脚を高く上げること」よりも、「体幹をまっすぐ壁と平行に保ったまま、股関節だけを単独で動かす」ことを最重要視しています。

 

ポイント 3 正しい「歩行軌道」への修正

脚を真横や斜め前へ上げてしまうと、お尻の横の筋肉(中殿筋)ではなく、太ももの前や横の筋肉を使ってしまいます。

正しい軌道で行うことで、股関節の正しい使い方(モーターコントロール)を再学習します。


1 開始姿勢

はじめる準備をします。

壁の前に立ち、両手を肩の高さで壁につきます。

脚は肩幅にしましょう。

背筋を真っ直ぐに伸ばし、お腹に軽く力を入れて準備します。

2.動作姿勢

右脚を動かします。

真横ではなく、「真横よりやや斜め後ろ」に向かって脚を開き、つま先が外に向きすぎないように行います。

高く上げる必要はありません。

お尻の横の筋肉が使われていることを意識しましょう。

2.動作姿勢

側面です。

おなかに力を入れましょう。


【NGポイント】


❌ 体が横に倒れたり、腰が反るのは危険!

脚を高く上げようとして、体が「くの字」に曲がったり、腰が反ってしまっては効果がありません。



ご自身の「本当の正しいフォーム」を知りたくありませんか?

上記はあくまで基本のフォームであり、人間の骨格、関節の可動域、筋肉の硬さは一人ひとり全く異なります。

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